オレは 「仕事しかない人生だった」 そんなふうに思って死ぬのはごめんですね
あたしは仕事したな-って思って死にたい
強烈なインパクトだった。「働く」という身近なテーマだっただけに考えさせられた。そこからファンになってしまった。
このマンガでは色んな人達が出てくる。仕事に対して頑張りすぎる人、やりたい仕事しかできない人、自分の仕事に満足できない人、仕事から逃げ出す人、男に負けじと働く女性、女を生かして働く女性。現実社会さながらだ。
ある話で「踏み越えず」「適度に」「余裕を持って」仕事をする男の話が出てきた。その人は最後にこう言った。「何事もバランスだと思う。余裕なくすと自分を見失うから。」 その時から少し肩の力を抜こうと思った。今まで、ひとりで気張って勝手に追い詰まることが多かったから。
またある話では「いつだって自分にとってベストの状況が用意されてる訳じゃない」というフレーズが出てきた。その時から、自分の置かれた状況に不満を漏らすのは止めようと思った。与えられた状況で何が出来るかがその人の能力だと思ったから。そういう意味では、仕事が上手くいかないのはやはり自分のせいなのだ。そう考えることができると、逆にスッキリした。仕事がうまくいき出したのはこの頃からかもしれない。
考え方ひとつで精神的な負担が驚くほど軽減する。デカルトの(つまり学問的な)哲学を学んでもちっとも役に立ちゃしないが、自分で築き上げる哲学は生きるうえで必須だ。だから、このような自分の哲学に還元できるマンガとの出会いはとても嬉しい。自分の哲学もまだ途中経過。まだまだ未完成。この先、色んな人や物から、色んな立場や経験を経て少しずつ形成されていくのだろう。そして最終的にはどんなカタチになるのか、それが今から楽しみだ。
難解だった。そして、噂どおりの重いテーマだった。
この映画は、インターネットのBBSを用いた大衆参加型のインターネット小説が原作となっている。映画中にも多数のカキコミが出てくるが、それはBBSのイメージだ。そのカキコミの全貌を管理人は知らないが、岩井俊二はそこに現代の青少年が抱える陰を見たのだろうか。ドビュッシーの美しいピアノをバックに、犯罪を犯す少年達の姿。このコントラストは少年の持つ純粋さと危うさを連想させた。
決して気持ちのいい映画ではなかったが、確実に心に何かを残す映画だった。最後のエンドロールでリリィ・シュシュ(Salyu)の歌声と岩井俊二の美しい映像が流れる。急に得体の知れない切ない感情に襲われた。このエンドロールがあってよかった。もう一度観てみようという気になれた。
機会があれば小説の方も読んでみようと思う。この映画の本質がもう少し理解できるかもしれない。
先日、ラボのY嬢が持ってきた「もやしもん」なるマンガがお気に入り。
「もやしもん」とは、種麹屋(もやし屋)の息子である主人公が農大で過ごす様子を描いた物語。この主人公は肉眼で菌が見えるという特殊な能力を持っている。で、この主人公に見える菌というのが擬人化されていてものすごいカワイイのだ。カワイイのは見た目だけではない。以下はカビ達のやりとりの一例。
「お前も昔人間に捕まったって言ってなかった?」
「何だそれは人に捕まるってよくあることなの?」
「捕まって何されたの?」
「何って訳じゃねーけどスゲー見られた」
「スゲー見られるの?」
「そりゃあもう視線感じまくりだよ」
「でも人間は普段我々が見えないのかもしれない」
「そんなバカな」
「それはいくら何でも暴論だ」
…って 可愛すぎる。はっきり言って世界的に有名なあのネズミのキャラクターなんかよりも断然カワイイ。奇しくも管理人が実験でカビを使い出した時期でもあり、実験に使うカビがマンガ中に出てきたりするもんだから思い入れもひとしおだ。顕微鏡でカビを観察する度、上記のようなやりとりを思い出しては少し気分が和むのだった。
魚喃キリコの「Strawberry shortcakes」が映画化されたそうだ。
魚喃さんは管理人の「画が好きな漫画家TOP3」に入る漫画家だ。シンプルでラフな、それでいてカッコイイ画を描く。ストーリーは痛くて切ない恋愛話が多い。もともと女性向けのマンガということもあって、残念ながら管理人が共感できるところはそんなに多くないし、痛い話もツボではないのだが、苦味が効いたチョコレートのようにちょっとクセになりそうな感じだ。たまに口にすると苦味の余韻が心地いい。
映画の方も興味がある。あのマンガの世界観をどうスクリーンで表現するんだろう。画あっての魚喃マンガという感じがするので、画が抜けてしまうとただの「話」に成り下がってしまうのではないかと余計な心配をしたりする。まあそこは監督の手腕なのでその辺も楽しみにしとこう。
こんなことを書いてると「Strawberry shortcakes」がもう一度読みたくなってきた。今度本屋に買いに行こう。どうでもいいが、魚喃マンガはなぜか本屋の隅のレディースコミックとアダルトコーナーの狭間辺りにあることが多い。なので買うときに少々神経を使う。知り合いに見られたりすると、言い訳するのが面倒だ。
